NBAのロサンゼルス・クリッパーズが、河村勇輝選手との契約を解除したことが明らかになりました。
「NBA挑戦はこれで終わり?」「なぜ活躍した直後に契約解除?」と驚いた人も多いようです。
ただ、今回の契約形態を確認すると、Gリーグを経由して再びNBAを目指す道が残されています。
河村勇輝のクリッパーズ契約解除で今後どうなる?
河村勇輝選手の契約解除をめぐっては、「NBAでプレーする道がなくなったのでは」と受け止めた人も少なくありません。
しかし、今回クリッパーズと結んでいたのは、開幕ロスター入りが保証された契約ではなく「エグジビット10契約」でした。
エグジビット10は、トレーニングキャンプやプレシーズンを通して選手を評価し、その後にNBAの本契約や2WAY契約、傘下Gリーグでのプレーにつなげることができる契約です。
河村選手の場合、クリッパーズでNBA開幕ロスターや2WAY契約への切り替えを目指していましたが、今回はそこには残ることができませんでした。
そのため、今回の契約解除で確実に言えるのは「クリッパーズのNBA開幕ロスターには残らなかった」ということです。
一方で、これだけをもってNBA挑戦そのものが終了したとは言えません。
契約解除はGリーグ移籍のための流れ?
今回注目されているのが、河村勇輝選手が結んでいたエグジビット10契約の仕組みです。
この契約では、NBAチームから開幕前に契約を解除された後、そのチームの傘下Gリーグチームと契約して一定期間在籍することで、契約時に設定されたボーナスを受け取れる仕組みがあります。
つまり、エグジビット10契約の選手が契約解除された後に傘下Gリーグへ向かうこと自体は、珍しい流れではありません。
河村選手の場合、クリッパーズ傘下には「サンディエゴ・クリッパーズ」があります。
海外でも、今後はサンディエゴ・クリッパーズでプレーする可能性が高いとの見方が出ています。
そのため、「契約解除されたから完全な戦力外」というよりも、まずはNBAの開幕ロスター入りには届かず、次のステップとしてGリーグへ進む可能性があると見る方が分かりやすいでしょう。
Gリーグに行くには契約解除が必要?
ここは今回のニュースで少し分かりにくい部分です。
NBA契約を維持したままGリーグへ派遣される選手もいますが、それはNBAの本契約や2WAY契約を持っているケースなどです。
一方、エグジビット10契約から通常のGリーグ契約へ進む場合には、NBAチームとの契約を解除された後にGリーグと契約する流れがあります。
そのため、今回の「契約解除」という言葉だけを見ると厳しい印象がありますが、エグジビット10契約の制度上はGリーグへの移行につながる動きでもあります。
ただし、現時点で河村選手のサンディエゴ・クリッパーズ加入が正式発表されたわけではないため、今後の発表を待つ必要があります。
60日間Gリーグに在籍するとボーナスも?
エグジビット10契約には、Gリーグでプレーする選手を後押しするボーナス制度があります。
NBAチームから開幕前に契約解除され、その傘下Gリーグチームに加入して60日間在籍するなどの条件を満たすことで、設定されたボーナスを受け取ることができます。
河村選手の契約については、契約情報を扱う海外サイトでエグジビット10のボーナス額が9万1000ドルとされています。
この仕組みを考えると、クリッパーズ側が河村選手をキャンプだけで完全に手放したと決めつけることはできません。
むしろ、傘下Gリーグでプレーを続けながらNBAからの次のチャンスを待つことも、エグジビット10契約では想定されている道の一つです。
ラプターズ戦で10得点も契約解除された理由は?
河村勇輝選手は契約解除直前のプレシーズン、トロント・ラプターズ戦で存在感を見せていました。
約14分の出場で10得点、4アシスト、2スティールを記録し、短い出場時間の中で得点とゲームメークの両面をアピールしています。
その直後だったため、「これだけ活躍したのになぜ契約解除なのか」と疑問を持った人も多かったようです。
ただ、NBAのロスター争いは1試合の成績だけで決まるものではありません。
ポジションごとの人数や他の選手とのバランス、NBA本契約の枠、2WAY契約枠など、チーム全体の編成も大きく影響します。
河村選手はラプターズ戦でアピールしましたが、クリッパーズはエグジビット10からNBA契約や2WAY契約への切り替えを行わない判断をしたとみられます。
河村勇輝のNBA復帰の可能性は?
クリッパーズとの契約が解除されたとしても、河村勇輝選手が再びNBAでプレーする可能性は残っています。
今後考えられるのは、Gリーグでプレーしながら2WAY契約やNBA本契約のオファーを待つ流れです。
また、クリッパーズだけではなく、他のNBAチームから声がかかる可能性もあります。
Gリーグではシーズン中にNBAチームのロスター事情が変化した際、選手が2WAY契約や本契約を獲得するケースがあります。
ケガ人が出たり、ガード陣の補強が必要になったりすれば、Gリーグで結果を残している選手にチャンスが生まれることもあります。
河村選手はすでにグリズリーズやブルズでNBA出場経験があり、2025-26シーズンはブルズで18試合に出場しています。
NBAの環境を経験していることも、今後の契約を目指すうえでは材料の一つになりそうです。
河村勇輝のNBA挑戦はまだ終わっていない
今回の契約解除によって、河村勇輝選手がクリッパーズの開幕NBAロスターに入る道はいったん途絶えることになりました。
ただし、エグジビット10契約の仕組みを考えると、契約解除後に傘下のサンディエゴ・クリッパーズへ進み、GリーグからNBAを目指す展開は十分に考えられます。
2024年にはグリズリーズとのエグジビット10契約から2WAY契約を勝ち取り、NBAデビューにつなげた経験もあります。
今回は開幕前の2WAY契約への切り替えは実現しませんでしたが、シーズンはまだ始まっていません。
まず注目されるのは、河村選手がサンディエゴ・クリッパーズに加入するのか、あるいは別のNBAチームから新たな契約の機会が訪れるのかという点です。
「クリッパーズとの契約解除=NBA挑戦終了」ではなく、Gリーグを含めた次の動きが重要になりそうです。

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